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パッティングの基本

2 パターフィッティング


正しくフィットされたパターは効果的で有効なレッスンをするのにとても必要なことです。的確にフィットしているパターがなければ、プレイヤーは代償を支払うことになるでしょう、如いてはパッティングメカニクスの基本を損ない最終的にはエラーにつながっていきます。加えて指導者はプレイヤーの自然なパッティングストロークに潜むメカニクスを見ることを妨げられてしまいます。道理にかなったパッティングストロークの構築がゴールですので、的確にフィットしているパターは絶対必要です。 的確なフィッティングの為のスタートポイントはボールにアドレスする姿勢です(アドレスの姿勢については後述するセットアップとアライメントの項でもう一度説明します)まず一般的なパッティングスタイルから始めていきましょう。ロングパターとベリーパターについては違う手法が要求されますので後ほど説明します。 一般的なパッティングスタイルにおいては普通28インチから32インチの長さのパターをジュニアと女性が使用し、32インチから35インチを男性が使用します。これらの長さは通常のアドレス時においてのライ角度でグリップエンドからシャフトに沿ってパターのソールまでの長さで示します。 身体的な問題がなく、通常のアドレスではなく、長い間で身に付けたパッティングスタイルを変えたくないゴルファーへのフィッティングは以下のステップに従ってください。

STEP 1

まず足の間を30㎝から40㎝弱開いて、つま先をそろえるか少し外側に開いて立ちます。ボールは両足の中心から大体2センチホール側で、約20㎝つま先から離れた位置にセットします。ちょうどこのボールの位置でパターフェースが両目の下になります。 この後のレッスンでボールの位置が左右に少し変化することもありますが、パターの長さには影響しません。セットアップの位置が常に同じであれば多少のバリエーションは許容範囲です。

STEP 2

ボールポジションが決まって、生徒さんがパターをボールの後ろにセットしたら生徒さんに膝をかるく折った楽なスタンスで腰から上体を約45度前傾してもらってください。(これはまっすぐ立っている時と寝ている時のちょうど中間の位置です)背骨の傾斜に係わらず肩甲骨から首への角度は地面と平行にして、生徒さんがボールを見ると首から頭にかけての角度は地面に対して約10度の角度になります。 この背骨の傾斜とセットアップは詳細については後ほど説明しますが、肩甲骨上部の間にある背骨を軸とした正しいスウィングプレーンを適応させます。 この姿勢でボールは両目の真下で両足の中央に位置します。ボールポジションが指示された背骨の傾斜より前傾が過度であるか、または起き上がって両目の下に来ていないように確認をしてください。両目の真下にボールをセットする調整は両足の位置の前後で行ってください。 両足に均等に体重をかけると、この姿勢が殆どのゴルファーにとって楽な姿勢であるはずです。でも出来るだけ、生徒さんが起き上がって緊張を緩めるようにしてください。40秒以上この姿勢を続けていると背中の疲労や違和感を覚えるようになります。

STEP 3

生徒さんがステップ2で示したスタンスを繰り返し出来るようになったら、指導者はパターをボールの後ろにセットして持ち、生徒さんに両腕の力を抜いて完全にリラックスした状態にするよう問いかけてください。 その状態で両手を近付けて通常のグリップの仕方でパターのグリップを握ってもらいます。生徒さんは往々にしてパターのグリップエンドを握りたがりますがやめさせてください、もしそうしたら

STEP‐3の最初からやり直してもらいます。「ヒント:グリップエンドを握るのを止めるには生徒さんに適した長さのグリップを付けていないパターを用意して両手でシャフトを握ってもらうことで出来るようになります。」 もし生徒さんが数インチ今までのグリップの位置からヘッドよりにグリップを短くもっても問題ありません-もっとはっきり言えば短く持つことを勇気づけてください-自然に下ろした状態の位置で-硬直していない-腕をゆっくり生徒さんが

STEP2で説明した楽な姿勢まで引き上げてグリップしてもらいます。この引き上げる位置は下になる腕が曲がらないところです、言い換えれば右利きのプレイヤーでは一般的なリバースオーバーグリップでは右腕になります。 もし正確にできたなら-首の付け根の角度が地面に対して約10度の角度で-左手(右手が下の場合)から約1.3センチの場所が適正な長さです。ここからパターのソールまでの長さを測ります。

STEP 4

次の基本メカニクスのステップに進む前に生徒さんのために計測した長さと同じパターを用意しましょう。もし、適した長さのパターがない場合にはグリップにテープを巻き左手の位置が分かるようにしましょう。 フィッティングの時のグリップの仕方 もし、生徒さんが長くしみ込んだ自分のグリップを好み、レッスンの初めでグリップを変えたくない場合にはこのグリップの方法を使ってみましょう(いろいろなグリップについての詳細は次のセクションでお話しします) 左右どちらの手が下になっても、オーバーラップグリップであれば上記のプロセスに従ってください。生徒さんがスプリットグリップで下になる腕がまっすぐで上の腕が折れているようでしたらパターの長さは殆どの場合オーバーラップグリップの場合より2~3センチ長くなります。 実際に基本メカニクスを教えている段階で、生徒さんが左手を下にグリップしたりスプリットグリップで逆オーバーラッッピングより上手にパットすることがあります、これはパターのフィッティングが適切だったからです。スプリットグリップで逆オーバーラッピングより上手くいかなかった場合にはシャフトを少し短くすることです。簡単に切れない場合は生徒さんのグリップにテープを巻いて短く持てるようにしてください。 ロングパターとベリーパターのフィッティング さまざまな理由でゴルファーはロングパターを使用し始めます。イップスやストローク中の矛盾と戦い解決するためかもしれません。またあるゴルファーは通常のアドレスがつらい背中の問題を持っていて、通常のアドレスより立ったポジションでボールにアドレスする必要がある場合もあります。原因は別として、上側に位置する手の位置でパターの長さが決まってきます。一般的に男性では48インチくらいになるでしょう。 ロングパターがスウィングプレーンの中で最も効果的に使われるのは垂直から約5度の角度です。ライ角度はルールによって垂直から10度以上なければいけません。(80度)ですから、多くの場合80度のライ角度ではボールに対しパターヘッドのヒールが上がった状態でのセットアップになります。 ベリーパターは大体40インチ前後の長さでベルトの上くらいのお腹にグリップエンドをつけて支点にしているのが普通です。このスタイルのパッティングは背中の痛みにはつながりませんがストロークの不安定さを解消します。長さはプレイヤーによって変わりますし、飲食や運動によって変えることのできるゴルファーの体型にもよります。



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