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パッティングの基本

パッティングのメカニクス


このシリーズ(コース)はパッティングを全体的に扱っているので、動作の心理学と同時に生理学も含まれます。パッティング中の身体のメカニクスを理解するのは皆さんにそして生徒さんにもパッティングの時の限界を理解するのに役立ちます。一度プロと生徒さんのチームがこれらのことを理解出来れば、とても重要なゴールである安定性を高くするのは易しくなります。


この章をよりよく理解するのには力学の自由度のコンセプトを使うことが一番だと思います。ここでは、パッティングストローク中の身体の動きで6つの自由度を説明していきます。


自由度

1.パターヘッドの左右への動き(ストロークする方向の対し)

2.パターヘッドの前後への動き(身体に遠く、近くの動き)

3.パターヘッドの上下への動き(グリーン面との距離)

4.手首の回転によるフェース向きの開閉

5.静的な軸を中心としたスウィングの弧、わかりやすく表現すると背骨の軸で肩の中央を中心として-パター、手首、両腕と肩を-一体にして回転することです。

6.手首の折れは二つ目のテコを作ります。


それぞれの自由度は関係するエラーを持っています。例えばパッティングストローク中に手首を折ったら、(自由度リストの6番目)関係するエラーによりボールに対してヘッドの動きの安定性を欠くことになります。

手首を折りながら、10回の全く同じパッティングを試みるとしましょう。腕と手首を連動させて、パターヘッドのスピードとフェース角度をまったく同じにするにはものすごい量の練習が必要になります。手首の折れをストロークするときに最少にする必要があります、それによって手首の折れが起因しているエラーを減らすことができるので、すなわち、ストロークの安定性を最大にすることが出来るのです。

ロングパターを使うことによって手首を折る自由度は解消できます。同時にそれが起因するエラーも解消できるか、普通のパターを使うときに手首が折れないようにすることで自由度を減らすことが可能です。

上記した自由度のリストを見ると、現実的に全ての自由度を減らすことが可能であると思えますが、1の左右への動きはパッティングのストロークに必要です。2の前後の動きは解消するのが難しい自由度ですがヘッドの軌道とスウィングプレーンに集中することで減らすことが出来ます。その他の自由度はセットアップ、スウィングプレーン、ストロークの回転中心を意識しスウェーしないことで減らし、手首が折れないようにすればいいでしょう。

しかしながら、完全に自由度を無くすことがパッティングストロークを教える最終目標にはなりません。パッティングの自然で直観的な面を維持しながらのパッティングは体の一部の自由な動きを要求します。この議論のポイントはパッティング中の自由度をはっきり認識してそのうえで自然なパッティングストロークの反復性を崩すようなことのないよう理解することです。

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