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パッティングの基本

5 セットアップとアライメント


ボールポジションと姿勢

パターフィッティングのSTEP-2とボールポジションの項で好ましいボールポジションについて勉強しました。約20センチ両足のつま先の前で、両目の真下で約2センチ目標側にセットします。微調整は可能ですが、再現することが難しいポジションや安定性を欠きエラーにつながるような位置へ変更はできません。

ボールがこの位置にセットされ、両足の間で、かかととつま先の間に均等に体重がかかり、背骨の角度が(肩甲骨上部のやや上のポイント)水平に対し約10度、背骨の角度は腰から45度で傾斜していて、膝はわずかに曲げている状態です。この姿勢はほとんどのゴルファーにとって楽な姿勢です。

この基本姿勢からわずかな調整は可能です。しかし、肩甲骨の中心の背骨の角度はぜひ守ってください。パターヘッドの適切な軌道のプレーンに対しこの角度が正しいからです。背骨とパターヘッドの関係はストローク中、常に保ってください。

パッティングストロークの基本メカニクスをお話している間、常に自然な動きについて述べてきました。動きが自然であればあるほど再現性が高いと思っています、それは自然なスウィングは意図したスウィングよりエラーの原因になる要素が少なくなるからです(意図したスウィングとは、たとえば、自然なセットアップからできる自然なスウィングプレーンから意図的にクラブを外しているようなスウィングでは別の意図的なエラーを発生させることになります。それらはプレーンに沿った自然な、両手首を回転しなくても飛球線に対して出来るパターヘッドの回転ではなく、両手首による意図的な回転です。

上記したように、ボールの位置は両目の真下です。しかし生徒さんをこの位置にさせようとするとき、重要なのは生徒さんが前後に身体を動かして両目の下にボールをセットさせないようにしてください。生徒さんは楽な姿勢を保って両足に均等に体重が分布されている状態でボールに近づくか、離れてボールが両目の下に来るように指導してください。

姿勢は楽でなければいけません、きつい姿勢は筋肉の硬直を招き、ひいては集中できないようになります。

多くの生徒さんは長年の経験で身に付けた姿勢を持っていて、それを変えることを嫌うことがあります。そのような生徒さんに初めから正しい姿勢をさせるのは少し難しいと思います。でも姿勢の楽な感覚が増すに従って技術も向上してくるとすぐに慣れると思います。

楽な姿勢であっても、レッスン中(また自分一人で練習している間も)生徒さんはパッティングポジション(姿勢)を永い間(どのような時でも40秒以上)続けないように指導してください。この姿勢は不必要に背中を疲労させます。ですから、パッティングストロークのレッスン中でも練習中でも生徒さんに必ずパッティングストロークの間はまっすぐ起き上がるように指導してください。

アライメント:両肩、腰と両足

目標ラインと身体のアライメントが同じであれば、目標に向かって左右対称のストロークをするのを助けます。もし肩や足、またはどちらかの向きが目標より左か右に向いていたらゴルファーはターゲットラインに対して導かれるボールの行方を調整しなければなりません。ゴルファーは目標ラインに沿ってボールが行くようにこのアライメントのミスを修正する必要があります。ゴルファーが長年にわたり修正することをいとわない限り、不安定で正しいプレーンに沿った動きにはならないでしょう。

永い間にオープンスタンスやクローズスタンスが染みついていなければ、生徒さんのつま先、腰、そして両肩のラインはアドレスのポジションでターゲットラインと平行になるように指導してください。

多くの場合生徒さんは両足のつま先のラインは目標に、もしくはホールが目標であった場合ホールに対してそろえると思うことがあります。6メートル以上のパットではそれほど極端に外れることはありませんが、短いパットではホールや目標に対してつま先をそろえるのは間違いです。

両足のつま先は目標の左、約20センチ(右利きのゴルファーには)を、目標と平行に向くようにセットします。これは短いパット程重要になります。アライメントのエラーは永いパットより短いパットで顕著に出ます。

頭の位置 Head Position:

アドレスの位置において頭の位置も決まってきます、その結果両目はボールの真上にあるようになり、頭と首は背骨と同じ方向になります。頭をアドレスの時、右や左に傾けるのは(背骨と首の関係において)正しいターゲットラインをミスジャッジする(間違える)ことになります。



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