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パッティングの基本

1 診断と観察の重要性


受講前の生徒さんが記入した質問票を確認して、生徒さんが何を、パッティングの問題として持っているのかを会話をしながらつかまなければなりません。生徒さんの持っている問題は実際には問題ではないのかもしれません。会話からの聞き取り観察は本当の課題が何処にあるのかを探す良い機会です。

次に生徒さんはパターを選ばなくてはなりません。自分のパターかプロの試打クラブの中から選んだら、室内の人工芝かパッティンググリーンの出来るだけ平らな場所で3メートルくらいの距離にホールをセットしてください。

ビデオカメラと三脚を持っていたら、ぜひ使ってください。一番良いポジションは生徒さんの正面で(生徒さんの胸を狙って)3メートルくらい離れたところに設置してください。この位置から両足の間のボールポジションとストロークを見ることが出来ます。

2台目のビデオカメラと三脚をお持ちなら、生徒さんの右側(右利きの場合)ターゲットラインに沿った3メートル離れた位置に設置してください。この2台目のターゲットラインビデオカメラからは両足のアライメント、目の位置とボールの関係、全体の姿勢、そしてパターヘッドの軌跡が分かります。

ターゲットラインに沿った位置で録画を終えたら、距離を変えずにターゲットラインの位置から少し左(右利きの場合)に移動させます。この位置はスウィングの軌跡と同じスウィングプレーン上になります。パッティングのスウィングプレーンは垂直に対し約10度傾斜しています。(生徒さんの体型や姿勢によって多少違いますが、10度(プラス、マイナス1度くらいの誤差で殆どの生徒さんに適合します)ビデオカメラをプレーンに正確に合わす2つのポイントがあります。

1. ビデオカメラのレンズの高さ

2. ターゲットラインから左へ移動する距離

もしレンズの位置が地面より68インチ(約173㎝)であればターゲットラインから12インチ(約30.5㎝)左に移動します。

ターゲットライン上に設置したビデオカメラでスウィングプレーンに沿ったスウィングの軌跡はかなり良く分かると理解してください。しかし、トップオブスウィングでパターは垂直の面からは内側にあり、フォロースルーでも垂直の面からは内側に入ります。

この軌道が極端にインサイドにならなければ最初にセットしたターゲットライン上の位置でも良いと思います。上手なゴルファーでより詳細なデータが欲しいなら、ビデオカメラの位置はスウィングプレーンと同じ位置にすべきです。



パットのターゲットライン上から生徒さんの観察ではパターの軌道が適切に見えません。この位置からでは、ヘッドの軌道は想定した軌道から外れているように見えるかもしれません。でも、ストロークのスウィングプレーンと同じ位置から見ることが出来れば生徒さんの本当のスウィングパスを判断する手助けになるでしょう。もし、生徒さんのパッティングストロークを撮影するビデオカメラがなければ、撮影するのと同じ場所に立ってゴルフクラブのシャフトをスウィングプレーンと同じ位置に保持することで生徒さんの正しいスウィングプレーンを見つけることが出来るでしょう。

2台のビデオカメラで指導前のスウィングを撮影すれば、指導後に撮影した正しいスウィングとの比較を実際に見てもらうことができます。ビデオカメラが指導前と指導後で同じ位置のまま撮影されたものであれば、その変化を見て理解することが出来ます。

生徒さんの課題の観察やパターのフィッティングに関しここは重要な段階です。生徒さんへの必要な修正を貴方が実施した結果を生徒さんがビデオを見て確認し理解することが出来るので、安心して実施することが出来ます。



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