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パッティングの基本

7 スウィングプレーン


前にお話ししたように、パッティングストロークはスウィングプレーンに沿ったスウィングでそのプレーンは垂直から約10度傾いています。生徒さんにこのプレーンは基本生理学と幾何学に基づいて出来ていることを説明してください。

パターストロークの回転中心が左右の肩甲骨の中心で、かつワンピースなスウィングが出来れば、パターヘッドと回転中心を結ぶ面がプレーンとなります。両手、両腕、そしてパターシャフトはそのプレーンに平行なプレーン上に沿って動くことになります。その結果、パターヘッドはアドレスの場所からプレーンに沿って上昇し、その後下降し、また上昇します。加えてスウィングプレーンが垂直から10度傾いていることで、プレーンに沿って動くパターヘッドは飛球線に対してテイクバックでオープンに、フォロースルーでクローズになります。しかし、パターヘッド、両手、両手首がワンピースでプレーンに沿って一体化して動いていれば、そのプレーン上では両手首やパターヘッドのローテーションはありません。このことはとても重要なので生徒さんに必ず伝えてください。繰り返しますがパッティングのストローク中は意図的、意識的にフェースをオープン、クローズと回転するのではなく、一体化したストロークがプレーンに沿って出来ればフェースの回転は自然に起きることを教えてください。

この現象をデモンストレーションする方法の一つがパッティングのアドレスの姿勢で両腕を垂直に下ろしてください。右利きのプレイヤーでは、右手の掌が左(想定する目標線)を向くようになります。垂直に下ろした腕を掌が左を向いたまま目標線後方に沿って垂直に上げていきます。フェースは腕が動き続けても目標線に向いていることを覚えてください。腕は垂直のプレーン上を動き続けても手は回転しません、掌は常に目標に向いている地面上の目標線に向いているのです。

残念ですが、私たちはパッティングストロークを垂直にはできません。実際のアドレスでは両目とパターヘッドが同じプレーン上にあり、そのプレーンの回転軸は同じようにパターヘッドの垂直線上にあることになります。この取り組み方は非常に難しく、加えて余計な複雑さとエラーの原因を増やすだけです。

それでは、生徒さんに正しいアドレスの姿勢をとってもらい、垂直から10度傾いたプレーンに沿えるように掌が目標線を向いている状態で腕を下ろしてもらいます。腕を10度傾いたプレーンに沿って飛球線後方に動かすと、掌は地面上の目標線より右を指すようになりますが手首は回転していません。

それでは、生徒さんに同じスタンスでパターをグリップしてもらいます。生徒さんには10度傾斜した平らなプラスチックの板があり、その板にあいている穴に頭や肩が入っていると想定してもらいます。このプラスチックの板は肩甲骨の中心の背骨を突き抜けていて、パターヘッドはその板に接触していてフェースの向きは板のプレーン(面)に対し直角です。

シングルユニットとして-両腕、両手、両手首、そして両肩が一体化してワンピースになって-生徒さんは10度傾いたプレーン全てが平行に両肩を左右に振ります。生徒さんは、パターヘッドがストローク中、オンプレーンにあることで、インパクトでフェースが正しい向きで戻り、プレーンに対しては手首の回転が無いことを単純に意識することを理解します。パターフェースは肩甲骨の間の背骨を中心とした回転による弧であることから、地面に対してはテイクバックでオープン、フォロースルーでクローズになります。



これらのことを知ることによって、プレイヤーが必要なことは、ストロークをプレーンに沿ってして、その時に手首の折れや回転が無ければパッティングストロークでの数多くの問題を解決してくれます。

スウィングプレーンが確立されると(少なくともプロが認めるポイントまで進歩した場合)はパターヘッドの軌道とフェースの角度がインパクト時に正しく向いているかアライメントを学ぶ時です。 調整は目標へのプレーンを左か右に再度セッティングすることで可能です。



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