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パター テクノロジー

6 パターの形状とフェーストリートメント(フェース加工)


パターヘッド形状:

パターヘッドにはいろいろな形があります、また見るだけで、ヘッドの重量がどのように分散されているか、またその結果のプレイアビリティーも通常わかります。例をあげるとブルズアイに代表されるキャシュイン型のパターがあります。これらは比較的厚みの薄いヘッドでフェースから背面まで約1.3センチしかなく、長さは13.5センチくらいです。通常両面がフェースといえます。そしてそのような場合には両面の仕様が同じでなければなりません。この形状のパターはMOIが小さく、ミスヒットの許容範囲が小さいのです。

永い間人気のあったパターは重量をトーとヒールに分散したパターでピンのアンサーが代表的です、このパターはほんのわずかの違いを持つたくさんのコピーが作られました。前述のブレードパターに比べるとMOIが大きくなっていて、トーヒール間の許容範囲が大きくなりました。ただし、フェースの低い位置でボールをヒットしたときは芯を外した感覚と打ち出されたボールのスピードが著しく影響を受けました。

ミッドマレット・パターは比較的フェースからバックへの幅が広く重量が外周に分散されていて重心がトーヒールに分散されたアンサーのようなパターと比較すると後方に位置するようになりました。このようなミッドマレット型のパターのヘッド重量は大体トーヒール分散型のパターとほぼ同じで330グラムから380グラムでした。

本当のマレットはサイズがより大きくなり重量が重心位置、約フェースから4センチ(フェースからヘッドの幅のほぼ中央)より出来るだけ後方に分散されます。より良いマレットでは出来る限りの重量を分散させ、見た目にも心地よいことが要求されます。多くの場合、金と比重がほぼ同じで、鉛の2倍の比重があるタングステンを使用することでバランスと動的特性を出来るだけ向上させ、見た目の良さも確保したものです。

パター・フェース・トリートメント

ゴルフのルールはボールの動きに著しく影響を与える加工を許可していません。このことはパターフェースが通常固く、強固なものでなければならないことを意味しています。しかしながら、パターに関しては例外が認めらました。

パターのフェースにインサートがある理由は、インパクト音を弱めることや、反発係数を低くすることです。新しい、硬いボールは鉄製のパターヘッドではインパクト音が耳触りになり、パターメーカーはインサートをつけて音を弱めています。あるパターメーカーでは開発したフェースの溝がインサートと同様の効果を出すと言っていて、ボールのバックスピンを減らすと主張しています。これらの主張は挑戦するには値しますが、反面ルールが定めることに反する場合があります。

過去にフェースが鏡のように磨かれたパターがありました、それはパターフェースのわずかな凸凹がボールを目標からそらせると感じたからです。これは事実ではありません。現実に、ある程度の凸凹がインパクト時のフェースのスリップを防ぐために必要とされています。



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