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パター テクノロジー

1 パターデザインの進化:素材 構造 インパクト


パターに関係する規則

パターはゴルフのルールで特に制定されているゴルフクラブで他のウッドやアイアンとは違い、特定の目的のための制限が課せられています。

付属規則Ⅱ 1.クラブ 

a.通則:パターは主としてパッティンググリーン上で使用されるためにデザインされた、ロフト角が10度以下のクラブである。

用語の定義 45.パッティンググリーン

「パッティンググリーン」は次の場所をいう。

・プレー中のホールの、パッティングのために特別に作られた場所

・委員会によってパッティンググリーンと決められた場所

球が一部でもパッティンググリーンに触れているときは、その球はパッティンググリーン上にある球である。

素材、構造、インパクト

パットは速度の遅いインパクトしか要求しないので、パターはデザインの特徴を持つことができます。ウッドやアイアンでのインパクト強度では耐えることのできない構造部材や、付着物やジョイントです、それらは趣やフィーリング、もしくは許容を目的としているものです。

パターから得られる感覚は主にインパクトの音ですが、インパクト後のバイブレーションも感じることができます。バイブレーションは通常柔軟な構造やまた芯を外したインパクトによるものです。例をあげると、アタッチメントやもしくはクロスメンバー(マルチビーム構造、格子構造のマレットデザインに見られる)構造材が堅固であっても、多くの場合インパクトではわずかではありますが、インパクト時にパットのフィーリングに影響することがあります。

他のパターのフィールを作っているのは多くの場合削りだしや鋳造された鉄などパターの素材によります。インパクト時の感覚や音を和らげるのに設計者はよくパターフェースにインサートを入れることがあります。まれに、このインサートがボールの回転に影響を与える設計がなされています。

現時点において、とても大事なことはルールではボールの動きに対して過度の作用をするフェースへの処理を許可していないことです、加えて標準の鉄素材のフェースと比較してスピン量を変化させることも許可していません。その規制にもかかわらず、パターのデザイナーたちの中には彼らのフェースへの処理やインサートはボールのスピンに対して過度の影響を与えていないと主張しています。そしてこの種の主張は多くのパターメーカーにとってマーケッティングの多大な努力を必要としています。ただ、たった一つ確かなのはインサートがインパクトや力をやわらげてその結果ボールがパターフェースを離れるスピードがインサートの無いパターより遅くなることです。

もし、インサートがパターのデザインの一部でなければ、アルミニュームや真鍮、または他の柔らかい金属が素材としての選択になります。多くの場合柔らかい素材で作られたパターは打球音がよく(それによってフィールも)そしてそれらの素材ではインサートが必要ありません。

実際、合理的にデザインされたパターはグリーン上に自重で止まっている状態のボールを打ち出すのに適した4度のロフト(またはそれに近い)を持っています。パッティングは一定と想定すると、ボールはインパクトのあとバックスピンをしながらグリーン面からわずかに空中に飛び出し、またグリーン面に戻るとスリップして滑ります。ボールが順回転を始めるのはパットした位置からパッティング全体の距離の約13%のところからです。パットするときに避けたいのはボールをグリーン面の自然な状態での凹み(沈み)にさらに打ち込むことです-自然の凹みは深さが一定していないからです-それにより飛び出しの角度が一定ではなくなるからです。2度以下のロフトのパターではこの傾向があります。

実際にパターを製作するのに一番正確な方法は正しい寸法で機械加工することです。ロボティクCNC(コンピューター数値制御)マシーンは素材のブロック(一定の大きさの塊)を機械にインプットされたデザインに従って100分の2.5ミリの精度でパターヘッドに削りだしてしまいます。



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