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パター テクノロジー

2 慣性モーメント( MOI )と重心


慣性モーメント

私たち全員がパターのスウィートスポットでボールを打つことができないので、パターを設計する時に大事なのはミスヒットしたときのボールの方向とスピードに出る悪い影響を減らすことです。

そのためにはパターの慣性モーメントを大きくすることがもっとも効果的です。慣性モーメント(MOI)とは何でしょう?

慣性モーメントとは突然のひねりに抵抗する力を示すものです。次のように説明すると簡単です。10キロの鉄アレイを両手に一つずつ胸に近付けて持ちます。その状態で背骨を中心に身体を左右に素早く回してください。比較的簡単にできますね。

では、アレイを持った手を左右に広げ、腕と肩を硬直させてください。先ほどのように背骨を中心として素早く左右に回してください。簡単にはできませんね、それはアレイが背骨遠く離れているからです。今実際にやってみてもらったこれが、背骨を中心とした軸の(身体から腕を伸ばして)MOIを増加する方法です。

MOIについてお話をするときは、大体アイアンやウッドクラブのデザインについて議論している時です。でも、高いMOIは他のクラブも必要ですが、よりパターで高いMOIが望ましいのです。

たとえば、パターフェースの中心からかなり外れたところでボールを打った場合、あなたはインパクト時のシャフトを中心としたヘッドの回転に抵抗できるようにしたいでしょう。それを実現するにはパターヘッドの重量をパターの前後に分散する(トーヒールバランス)パターのシャフトを中心としたMOIは増加します。その結果フェースの許容範囲(スウィートエリア)が大きくなるのです。今日、トーヒールバランスを説明する作品があります、数十年前にカーステン氏によってデザインされたPing Anserです。パター製作者はフェースの上下の許容範囲を解決するもう一つの軸を考えなければいけません。この教養範囲を得るには前後でのトーヒールバランスだけでなくフェースの後方への軸に対してのMOIを増加しなければなりません。そうするにはパターヘッドをフェースの反対側にサイズを大きくして、大きくした後方でできるだけフェースから離れた位置にウェイトを加えることで可能になります。このようなパターはフランクリーフロッグのようなマレットスタイルのパターで、重心がフェースから遠くに位置しています。これはフェースの垂直方向の軸(トーヒール間の許容範囲)での高い慣性モーメントを可能にし、フェース面での許容範囲をもっとも上下に大きくできます。

その結果付加的に得られるものは、簡単にフェースバランスで重量を分散することによってフェースからパター後方への第3の軸の慣性モーメントを大きくでき、より安定したパターを作れることです。フランクリーフロッグパターは最も安定して、バランスの良い、許容範囲のあるパターの一つです。


重心

慣性モーメントの話題の中で触れましたが、重心を後方に移動させて、かつ重心からできるだけ付加する重量を遠ざけることで許容範囲を大きくすることができます。これから勉強するように重心をよりヘッドの中で低くする必要があります。

プレイヤーがグリーンにあるボールの後ろにパターをセットしたとき、ボールのセンターとのコンタクトポイントは約21.3ミリパターソールより上になります。しかしながら、パッティングストローク中パターヘッドはグリーン面より約6.4ミリ浮いています。

これだけパターヘッドが浮いていることによってパターフェースのインパクトポイントがソールから15.2ミリまで下がります。もしストローク中にパターが6.4ミリより浮いている状態ですと、フェースのインパクトポイントはもっと下がります。

多くのブレード形状パターの重心点はソールから約16.5ミリ上にあります、それはノーマルコンディションでのパッティングにおいてボールとのコンタクトは重心点かもしくは重心点の下になります。慣性モーメントの低い(トー、ヒールの軸で)アンサースタイルのパターではパターフェース面の上下の許容範囲は広くありません。フェース面の上下のミスヒットの結果は同じヘッドスピードであっても距離が極端に落ちることです。このようなケースはカラーの角にボールがぴったりついている状況で往々にしておきます。

低重心でフェースから遠く、トーヒールの軸に対し慣性モーメントが大きければより効果の高いボールとのインパクトで、かつディスタンス・コントロールが可能になります。



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